「手に職をつけてはたらきたい」「どこでも通用するスキルや資格を身につけたい」
はたらく人なら、誰もが考えることでしょう。
しかし「どんなスキルや資格を選んでよいかわからない」と悩む方も多いのではないのでしょうか。
本記事では、ビルメンテナンス・設備管理で役立つ第二種電気工事士を紹介します。
第二種電気工事士とは
第二種電気工事士とは、一般住宅や小規模な店舗など低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線や設備の電気工事作業を行うことができる国家資格です。
電気工事の欠陥による災害の発生を防止するため、資格がない人が電気工事を行うことは禁止されています。
第一種電気工事士との違い
第一種電気工事士とは、第二種電気工事士の作業可能範囲に加えて、
最大電力500キロワット未満の戸建やマンション、戸建やマンション、大型商業施設など、幅広い現場の電気工事作業を行うことができます。
第一種も第二種も受験資格は定められていません。
しかし、第一種の免状は一定期間の実務経験が交付条件となっています。
そのため未経験者は試験に合格しても、第一種電気工事士としてはたらくことはできません。
まず第二種を取得して実務経験を積んでから、第一種に挑戦するのがよいでしょう。
第二種電気工事士を取得するメリット|ビルメンテナンス・設備管理で役立つ理由
建物内で電気工事をする際に必ず資格がないといけないので、資格を持っていると応募できる求人の幅が広がります。
ビルメンテナンスや設備管理では、大規模の 工事は受託会社に委託することが多いため、照明の交換対応など がメインになることが多いです。
第二種電気工事士の合格率と難易度
一般財団法人 電気技術者試験センターによると第二種電気工事士試験の合格率は以下です。(2023年12月現在)
令和2年~令和4年までの学科試験の合格率:58.77%(受験者/合格者)
令和2年~令和4年までの技能試験の合格率:72.64%(受験者/合格者)
年度 | 期 | 受験申込者 | 学科試験*4 | 技能試験 | ||||||
学科
申込者*4 |
学科免除者 | 小計
|
申込者*1 | 受験者 | 合格者 | 申込者*2 | 受験者 | 合格者 | ||
令和2年度 | 計 | 121,951 | 12,338 | 134,289 | 121,951 | 104,883 | 65,114 | 77,452 | 72,997 | 52,868 |
令和3年度 | 計 | 174,625 | 32,018 | 206,643 | 174,625 | 156,553 | 92,640 | 124,612 | 116,276 | 84,684 |
令和4年度 | 計 | 163,736 | 24,695 | 188,431 | 163,736 | 145,088 | 81,179 | 105,874 | 97,659 | 70,888 |
*1:学科免除者を除く
*2:学科免除者+学科合格者
*3:学科試験中止(新型コロナウイルス感染症拡大防止のため)
*4:令和5年度以降の数値には、CBT方式による申込者、受験者、合格者を含む。
電気工事士は、国家資格の中では難易度が比較的低いといえるでしょう。
学科試験の方が難易度が高く暗記問題が中心となります。
一般財団法人 電気技術者試験センターで過去問と回答も公開されていますので、
しっかりと勉強して挑みましょう。
まとめ
本記事では、第二種電気工事士のメリット・第一種との違い・難易度を紹介しました。
主にビルメンテナンス・設備管理で需要が多い資格ですが、実は国家資格のなかではチャレンジしやすい資格です。
一度取得すれば更新不要で、一生モノのスキルにできるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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