応募したいと思った求人を見た時に「4勤2休」と書かれていて、どうしようか迷った経験がある方もいるのではないでしょうか。いくら条件がよくても身体がきつくて続けられないとしたら困ってしまいますよね。
この記事では、
・「4勤2休」とはどのようなはたらき方なのか
・具体的なシフトやメリット
・向いているのはどんな人か
などを詳しくご紹介します。
実は、4勤2休にはメリットがたくさんあります。ぜひ4勤2休のメリットを知って、魅力的な求人を逃さず応募しましょう!
4勤2休とは
「4勤2休」とは、その名の通り「4日間はたらいて2日休み」という勤務形態です。よくある「月曜~金曜まではたらいて土日休み」の場合は「5勤2休」と表します。
4勤2休は、交代制で日勤・夜勤を採用している職場でよく活用されています。6日間が1サイクルになっているため、休日の曜日は固定されず徐々にずれていくのが特徴です。
例えば、月曜日~木曜日まで出勤して金曜日と土曜日は休み、といったスケジュールです。この場合、次の出勤は日曜日~水曜日まで出勤、木曜日と金曜日は休み、と休日の曜日が移動します。
4勤2休は5勤2休の仕事と比べて身体がきつい?
4勤2休は、夜勤が含まれることが多いためか「身体がきつい」と言われることもあります。しかし、夜勤の向き不向きは個人差もあるため、一概に「きつい」とは言い切れません。
4勤2休の場合、5勤2休より1日早く休日がくるので「今日頑張ったら休みだ!」といったようにやる気を保ちやすくなります。連続出勤日が少ないため、不規則な生活に慣れればメリハリをつけたはたらき方が可能となるでしょう。
4勤2休の実際のシフト例
4勤2休は日勤と夜勤で交替制の場合が多いですが、実際のはたらき方はどのようになるのでしょうか。考えられるパターンに分けてご紹介します。
たいていは、現場が24時間稼働できるようにいくつかのチームに分かれてシフトが組まれています。
4勤2休の2交替制
2日間休んで、日勤と夜勤が入れ替わるスタイルです。
4連続日勤→2日間休み→4連続夜勤→2日間休み→4連続日勤→…
といったパターンで勤務が組まれます。
1日を2つのシフトでローテーションするため、1回の勤務時間が12時間とやや長めです。
4勤2休の3交替制
2日間休むたび、日勤、準夜勤、深夜勤が入れ替わるスタイルです。
4連続日勤→2日間休み→4連続準夜勤→2日間休み→4連続間深夜勤→4連続日勤→…
といったパターンを繰り返します。
1日を3つのシフトでローテーションするので、1回の勤務時間は8時間程度です。2交替よりも勤務時間は短いですが、準夜勤は夕方に出勤して深夜帰宅、深夜勤は深夜出勤して翌朝帰宅といったように、通勤時に公共交通機関が利用できないことがあります。
4勤2休の日勤・夜勤のみ
日勤のみ、もしくは夜勤のみで4日勤務、2日休みを繰り返すシフトです。何らかの理由で夜勤がない場合や、夜勤専属の勤務の場合に採用されています。
勤務時間の変更はないため、夜勤をしても比較的生活リズムが整えやすいパターンと言えるでしょう。
4勤2休の年間休日数は?
職場の勤務カレンダーにもよりますが、年間休日数は120日以上あると考えて良いでしょう。
4勤2休は1サイクル6日です。1ヵ月30日とすると、休日は1ヵ月あたり
30日÷6日=5サイクル×休日2日=10日
となります。
年間休日にすると、
10日×12ヵ月=120日
となり、年末年始やゴールデンウィーク、夏季休暇があればさらに休日が増えます。
4勤2休のメリット
4勤2休はやや変則的な勤務形態ですが、それを活かしたメリットもあります。体質に合っていれば「5勤2休よりもいい!」という方もいるくらいです。
どんなメリットがあるか、順番に見ていきましょう。
早いサイクルで休める
5勤2休と比べて休みが1日早いため、身体の負担が少ないうちに休日がやってきます。平日が休みになる場合もありますが、一般的な週休2日制よりも1ヵ月あたりに休める日数は多くなるのでメリハリをつけたはたらき方が可能です。
平日にも連休が取れる
4勤2休は休日の曜日がずれていくスタイルのため、平日が2連休になることがあります。有休を使わなくても平日に休めるので銀行や公的機関の用事が済ませやすいです。
また、旅行も空いていたり安かったりする場合が多く、レジャーも行きやすいでしょう。2連休のため、次の勤務形態に合わせるために生活リズムを整えやすいです。
夜勤がある場合は給料が増える
4勤2休は、日勤のみの勤務と比べると給料が高くなる傾向があります。
勤務形態に夜勤があると、深夜手当がつくため手取りが増えるでしょう。また、時間外の勤務が発生した場合は時給25%アップで計算されるため割増しで手当てがつきます。
4勤2休のデメリット
では、4勤2休のデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
休日の曜日が固定されない、夜勤がある、という点で向き不向きがあるようです。
こちらも順番に見ていきましょう。
予定が合わせにくいことがある
4勤2休のサイクルは、前述のとおり休日の曜日は固定ではありません。そのため、土日祝休みなど固定の休みの家族や友人と予定が合わせにくくなることがあります。また、習い事をしようと思った場合は固定の曜日は難しくなるでしょう。
しかし、
・お互いシフトの調整や有休を使って予定を合わせる
・ちょうど土日が休日の部分に予定を入れるようにする
・都合のいい時にレッスンを予約するタイプの教室を選ぶ
といった工夫で解決できます。
生活リズムが崩れがちになる
日勤と夜勤のサイクルを繰り返すため、どうしても生活が不規則になります。特に勤務開始して間もない頃だと、体質的に昼間に寝られない方は体力的につらくなるかもしれません。
遮光カーテンなどで部屋が暗くなる環境を作り、最初は身体を4勤2休のサイクルに慣らすように専念し、身体をしっかり休めるように心がけましょう。
やや特殊な勤務形態の4勤2休ですが、向いているのはどのような人でしょうか。
収入アップしたい人、不規則な勤務が苦にならない人には特におすすめできます。
昼間でも寝られる人
多少の明るさや雑音が気にならずに熟睡できる人は、しっかり身体を休められるので向いていると言えるでしょう。
夜勤明けは、朝方に帰宅して身体を休めることになります。そのような環境だと、遮光カーテンなどを利用しても多少の日光が入ってくることがあり、周りの生活音がする中で寝ることになるためです。
平日に公休が欲しい人
「土日は混んでいるからむしろ平日に休みがほしい」という人には向いているでしょう。
6日サイクルでシフトが組まれるため、平日が公休日になる確率が高くなります。2連休になるので旅行も可能です。
収入重視ではたらきたい人
夜勤や時間外が多くても収入アップしたい人にはおすすめです。
4勤2休夜勤を含むシフトのことが多く、夜勤1勤務ごとに手当が支給されます。また、交替勤務の場合は引き継ぎなどで時間外勤務が発生しがちのため時間外手当も25%アップで支給され、トータルで総支給額が日勤のみよりも高くなります。
勤務形態を気にしなくても良い人
休みは土日にこだわらなくてもいい、夜勤でも体力的に問題ない、という人には向いています。夜勤や時間外の手当が多くつく傾向にあって収入アップが目指せますし、平日休みにこそなるものの、年間休日数自体は120日以上となります。
4勤2休を無理なく行うポイントは?
自分に合った条件の求人を見極めるのがポイントです。
メリットがたくさんある4勤2休ですが、夜勤を含むはたらき方でもあって向き不向きがあります。長くはたらくためにも、
・自分の体力や年齢を考える
・2交替か、3交替か確認する
・具体的な仕事内容を確認する
といった点を意識した求人探しからスタートしましょう。
▼まとめ
4勤2休について、具体的なはたらき方やメリット、無理なく行うためにチェックしたいポイントをご紹介しました。4勤2休は「4日はたらいて2日休み」のサイクルを繰り返すはたらき方です。
他の人と休みが合わせにくくなる、夜勤が体質に合わない場合は体力的にきつくなる、といった可能性がある一方で、収入アップや年間休日120日以上が期待できるのは大きなメリットです。
気になる求人が4勤2休制を採用している場合は、具体的な勤務内容やご自身の夜勤の耐性も検討してから応募するようにしましょう。